英語の早期教育は効果があるのか?7年間子どもたちに教えてきて分かったこと

「子どもに英語を習わせるのは、何歳からが良いのでしょうか?」

こんな質問をよく受けます。

小学校で英語の授業が始まって、「早くから英語を習ったほうが良いのでは?」と考えていらっしゃる保護者の方も少なくないと思います。

結論を先に言ってしまえは、

子ども自身が英語に興味を持ってやってみたいと感じた年齢ならいつでも良い

または、

子ども自身で英語が必要だと感じたとき

始めたら良いと思います。

こんなことを書いたら、「そんなの当たり前じゃん!」とう声も聞こえるのですが。

たくさんの生徒を教えてきた経験から考えて、やっぱりこの答えに尽きるのです。

その理由を説明します。

「英語が話せるようになる」という意味は人それぞれ違う

「英語が話せるようになる」ってどのくらいのレベルのことを言うのでしょう?

そもそも「英語が話せる」と言っても、

「どのレベルに到達したいのか?」にもよります。

ここでは

大まかに3つのレベルに分けてみます。

  • 日常会話程度
  • ビジネスをするレベルで支障のない程度
  • ネイティブと変わらないペラペラレベル

日常会話程度→ 

旅行に言っても困らないレベル、差し障りのない話し程度の会話力です。

このレベルならどの年齢で始めても到達することは可能です。

ビジネスをする上で支障のない程度→

本人の努力に加えて、ビジネス上のスキルや知識、経験が必要。

これは、基礎的な英語力は必要ですが、さらに言えば、交渉スキルや経験なども必要なので、英語力だけの問題ではありません。

ネイティブと変わらないペラペラレベル→

英語にどっぷり浸かる環境にいないと、このレベルに達することは、ほとんど不可能です。

特に日本にいながら、このレベルに達することは、至難の業なんです。

英語が話せるようになるには

それぞれのレベルに達するには、英語を始める年齢って関係あるのでしょうか?

②ビジネスレベルの英語が使えるようになるには、ビジネスで使うの専門のボキャブラリーや言い回しを覚える必要があります。

基礎的な英語力➕本人の努力と仕事の経験が必須。

これは、英語を早くから始めて身につくものでありません

③ネイティブと変わらないレベルの英語力を目指すなら、海外生活を長期間経験するか、海外の知り合いや友人を作るなど、継続して英語に触れ続ける環境と覚悟が大切です。

長男がネイティブと変わらないレベルまで英語力を上げた記録の記事↓

アメリカの大学留学体験記③【長男編】Journey to Language Mastery             

今まで接してきた子どもたちを見ていると、「英語が話せるようになりたい』と思っているお子さん(保護者の方)たちの多くは

「日常会話レベルで話せる」ことを目標としています。

はっきり言って、この域に達するにも本人次第です。

意識的に英語に触れる機会を作らないと、この域に達するのもなかなかむずかしいものです。

小さい時から初めて学習を続けるには、本人のモチベーションが大事

たくさんの子を見てきて、必ずしも全員が英語を学ぶ必要もないのかなと思い始めています。

子どもたちは、興味があることや性格もほんとそれぞれです。

英語が好きで、どんどん自分で学んでいける子は、どの時期から始めても上達は早いです。

それに対して、そんなに興味がないのに、イヤイヤやっている子は、早くから始めたとしてもあまり成長は望めません。

他の分野に興味があれば、むしろそちらを伸ばして行った方が良いです。

自分の興味のある分野を広げていって、その過程で英語が必要になれば、そこで必要なレベルの英語を習得すれば良いのです。

何かを突き詰めるいう能力」を身につけた方が最終的に語学学習の向いている精神力が養われます。

語学の習得は長い道のりなのです。一つ目的をクリアしてもまた新たな課題が出てくる。

そして学びを辞めた途端、一気に英語力は落ちます。

英語の上達には、ある程度の本人の熱量が大事なのです。

そのために大切なこと

極端なことを言えば、英語を学ぶのは、いつから始めても遅くはありません。

そうは言っても、「中学生になってからスタートしていて、遅すぎないか。。。」不安ですよね。

今の中学の英語は進度もはやく、すでにスタートラインで差がついていることも現実です。

小さい時から英語にふれるなら、最初は英語の歌を親子で一緒に聴くような簡単なことから始めてみてください。

日本語にはない英語独特のリズムを身につけるには、歌が一番良い方法です。

ドライブの最中や食事中にBGMのようにかけるのも良いですね。子どもは聞いていないようで、ちゃんと聞いていますから。

様子を見て、子どもが英語に、興味がありそうなら、専門家の手を借りても良いと思います。その際は先生との相性は大事です。

家庭の環境が許せば、異文化の人たちと交流する機会を持つ環境づくりをしてみるのもオススメです。

小さい頃から、多様な国や文化の人たちと接することは、子どもたちの考え方を形作るのに大きな影響を与えます。

我が家の経験はこの記事で↓

ホストファミリーの経験が子育てに与えた影響〜やって良かったこと、辛かったこと

さらに現実的なことを言えば、小学5年生ぐらいから、少しづつ中学英語の準備をスタートさせると余裕ができます。

一番のおすすめはNHKラジオ「基礎英語」

少しでも英語の文章や表現に慣れておくと、中学へ行ったときに苦手意識がなくなります。

やはり子どもたちはテストで点数が取れないと途端にモチベーションが下がってしまいます。

いつから始めても遅くはないというものの、今の日本の英語教育の現状を考えると、小学校5年生でアドバンテージを作っておくことをオススメします。

中学英語の壁の克服の仕方の記事

【保存版】英語の「中1の壁」をどう乗り越えるか?

まとめ

「好きこそものの上手なれ」と言いますが、やはり子どもにとって何かを学ぶには「好き」という気持ちが大切です。

私たち英語講師の仕事は「英語を始める」きっかけづくりです。

高いお金を払って、つきっきりでコーチングして、子どもたち自身も英語にたくさん触れてもらわないと、ぺラペラにすることはできないのです。

いかに持続可能な方法で続けてもらえるようにお手伝いをするかが、英語講師の腕の見せどころ。

➕できれば家庭での環境作りも心がけてください。

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