この時期になるとレッスンの総復習でクイズ形式の問題に取り組みます。
低学年のうちはそれほどむずかしい問題はないので子どもたちにうれしい結果が出ますが、高学年や中学生になるとその結果に個人差が出ます。
数年前までは私が採点して、次のレッスンで答案を返していました。
答案返しの時は、みんなこの世の終わりのような表情をして(笑)テスト用紙の点数を見て一喜一憂します。
そんな子どもたちの様子を見て「これで良いのだろうか?」
「フォーカスすべきところは点数じゃないんだよなあ。」と私がモヤモヤ。

そもそもテストって何のためにあるのか?
「学習してきたことを振り返ってまだ理解ができていないところを子どもたち自身に意識してもらうこと」にあります。
ここ最近は点数をつけることを思い切ってやめました。
その代わりテストを解き終わったらその場で詳しく解説して自分ができていないところを子どもたち自身に意識させるようにしています。そんなことを数年続けているうちに子どもたちの正答率が上がってきました。
テストを取り組む姿勢が恐怖?からではなく、自分のわからないところを見つけるというマインドに変わってきたからかもしれません。
それでも何回も何回も同じまちがえをします(笑)
「一度まちがえたところを次は直そう!」なんて精神的に成熟したマインドセットは小学生ぐらいのお子さんではなかなかむずかしいことです。
だからこそレッスン内でくり返しくり返し触れることが大事なんだと気がつきました。
お母さん、お父さんには結果だけ見て怒るなんてことはしないでほしい。少なくとも小学生の間は。
みんなお母さんにテストの点数を見せることをとても嫌がります。
それが学習を進める恐怖となって子どもたち自身のやる気を削ぐ原因になっていると考えるからです。
自分以外の誰かに点数をつけられることに慣れてしまっているのが日本の子どもたちが自己評価が低い理由なのかもしれないと思っています。
やるべきことはちょっと前の自分自身と比べてできるようになったことをほめてあげる。
そしてなぜできなかったのかに寄り添って一緒に考えてあげることなんだと思います。