長男編①では留学を決心した経緯をお話ししました。→ こちらのページ
長男の進学先はアメリカの州立大学です。
留学にあたっては、アメリカの大学を専門とするエージェントを利用しました。
個人的に感じたエージェント利用のメリット、デメリットをお伝えします。
(あくまでも我が家が利用したエージェントの場合です。全てのエージェントにこれが当てはまるとは限りません)
- 効率よく情報を提供してもらえた。
- 日本国内で受験できた。
- 進学した大学にサポート室がある。
- 給付型奨学金があったので学費が安く済んだ。
本人の留学目的と現在の状況から大学選びにいくつかの選択肢を提供してもらえました。
日本の高校から願書の提出の仕方、学生ビザの取り方など自分で情報収集すると膨大な労力がかかリます。
我が家が利用したエージェントはある程度過去に実績があり、
提示された手続きにしたがっていけば目的が達成できるという安心感があります。
大学入学の資格には高いTOFELスコアが必要ですが、そのための学習サポートもありました。

アメリカの大学の出願は書類審査の方法でした。
高校時代の成績と志望動機、高校時代に打ち込んだことについての英文のエッセイを提出。
日本のAO入試のようなものです。
入学したての頃は右も左も分からないので大学内のサポート室の存在は心強いです。
何か問題が起こった時の「かけ込み寺」のような存在でした。
本人はあまり利用しなかったようでなので、結果的には親の安心材料だったということでしょうか。
アメリカの大学の学費は高額です。
長男は州立大学でしたが、1年間の学費は約20,000ドルでした(2015年当時)。
ただ、アメリカの大学の優れているのは給付型の奨学金が充実しているところ。
さらにエージェント独自の奨学金制度があり、その選択肢を提示してもらえたことがエージェントを利用したいちばんのメリットだと感じています。
授業料の半額は奨学金でまかなえました。
ただし奨学金支給の条件があり、入学時の書類審査で最初は給付が決まります。
大学在学中のGPA(成績)が下がると奨学金が取り消されます。
その緊張感のもとで勉学に励むことができたのは本人の大きな自信になったでしょう。

- 大学選びの選択肢が限られている
- 海外に留学するので、それなりのお金はかかる。
エージェントと提携している大学の範囲内での選択肢なので、どこの大学でも選び放題ということではありません。
奨学金の給付を優先と考えると仕方がないことかもしれません。
留学で何を得たかが大事なので、結果的に進学した先の大学で本人ががんばれるかどうかが我が家の判断基準でした。
エージェントのサービス料に関しては一定の金額の支払いはあります。
サポート体制の手厚さによってその料金は変わるのでしょう。
本人の努力でたくさんの給付型奨学金を得られたので学費に関しては経済的にずいぶんと助けられました。
生活費に関しては東京で学生生活を送る費用と比較しても安価です(大学の場所が都市部ではなかったということもあります)。
理想的な形は、大学選びから卒業に至るまで全て自力でこなすことです。
情報があまりなかった当時にエージェントのサービスは我が家にとって安心を買うための保険料でした。
今はだんだん選択肢も広がってきたので、海外大学進学の進路も選択しやすくなりました(国際バカロレア、ダブルディグリー制度や文部科学省の「トビタテ留学制度など)。
エージェントを利用する際は、本人にお金をかけるだけの覚悟があるかを見きわめる。
さらにそのエージェントがある程度実績があるかどうか情報を集める。
充実してきた奨学金制度の情報なども収集しておくことが大切だと感じています。