我が家の息子は二人とも海外の大学を卒業しました。
長男は直接海外の大学に進学し、次男は複数学位(ダブルディグリー)制度での留学です。
今回は直接海外の大学進学を選んた長男のお話し。
彼は現在、外交官の卵として専門の言語を学ぶため外国で在外研修しています。

長男は私立の中高一貫校に通っていました。
漠然と海外にあこがれはあったものの、部活動にのめり込んでいた普通の高校生でした。
そんな彼の意識が変化したきっかけがあります。
それは、父親と一緒に訪れた「喜多川泰さん」の講演会でした。
この講演会のあと突然彼の背中のスイッチがONになったのです。
その後、喜多川さんの著書を何冊か読み、彼の掲げた夢が
「国際機関で働きたい!」ということ。
その目標をかなえるため選択肢が海外の大学進学でした。
「国内の大学でも叶えられるのでは。。。」
「お金がどれだけかかるのか。。。」
頭で考えるのは、否定の理由ばかり。
当時は海外の大学に進学するなんて学生はほとんどいませんでした。
一から自分たちで方法を探し出すしかなかったのです。
ただ主人も私も「自分たちの固定観念で彼の夢をつぶしたくない」と考えていました。
私たちの経験なんて、しょせん狭い世界の中のものでしかない。
自分たちの知らない世界が彼の前に開けているかもしれない。
まずは、長男の考えていることに耳を傾けて、海外留学について資料を集めたり、説明会に出かけたりして情報収集をしたのです。
だんだん方法を模索していくうちに海外留学の選択肢が現実化してきました。
心配だった費用面は奨学金という制度を利用できるということ、現地で勉強するのと日本で勉強するのとでは、圧倒的に英語にどっぷり浸かる程度が違う。
何より、世界中から学生が集まるアメリカで生活を送るのは、その後の彼の人生に大きな影響を与えるのではないかと考えることができるようになりました。
振り返って考えてみると、
周りがやっていないことに挑戦しようとした長男の背中をなぜ押せたのかわかりません。
多分この子なら
「何か留学で得てきてくれる」
という信頼があったのだと思います。
そんな信頼を親から寄せられて自分の夢をサポートしてくれたら、ちょっとやそっとのことで、へこたれないですから。
長男が影響を受けた喜多川さんの本はどれも読みやすくて、心に響く内容です。
手紙屋 蛍雪編
手紙屋 就職編 Amazon