スウェーデン留学を楽しみにしていた次男。
大学で募集していたダブルディグリー(複数学位)留学試験に合格し、準備を進めていました。
ところが、コロナの感染状況が悪化し、現地の大学をオンラインという形での留学になりました。
その記事↓

オンライン留学をして1年が過ぎました。
残りの1年もオンラインで受けるか、
スウェーデンに行って対面授業を受けられるか、大学からの決定を待つ日々。
スウェーデンは早々にコロナとの決別を決めた国。
現地の大学は留学生の受け入れを、すでに許可していました。
日本では、どこかの大学が率先して「留学の再開」に舵ををきらないかぎり、どの大学も「留学生を派遣する決定は出しにくかった」という状況でしたが、徐々に留学生の派遣を始める大学も。
次男が通っていた大学もとうとう留学のゴーサインを出したのです!!!
以下使用している写真は次男のインスタから本人の許可を得て載せています。
スウェーデンへ渡航できることに
現地の大学は9月に始まります。
留学の決定はギリギリまで延長されていました。
決定後、準備のため、
visaの取得、
航空券の手配、
大学の履修登録、
現地で住むアパートの契約など渡航までにやることが山積みでした。

急に目の前にかかっていた霧が晴れてきたようだった!!!
渡航までの限られた時間の中で準備は大変だったけど、コロナの期間中に前に進めないもどかしさに比べたらどうってことない。

スウェーデンってどんな国?
現地での学生生活
スウェーデンの主要言語はスウェーデン語。大学の授業は英語で行われます。
若い世代の人たちは流暢に英語を話します。インターネットやテレビなどで英語に触れる機会が多いからです。
留学生も国際色豊かでした。
週末はパーティーに誘われることも多く、そこでいろいろな国の友達の輪が広がっていきました。
ゆったりとした時間が流れている
スウェーデンの人たちの精神に深く染み込んでいるLAGOM(ラーゴム)という精神。
毎日の暮らしを心地よく過ごすために仕事と楽しみをどうバランスを取るか、を考える時、「何事も適度に、ちょうど良いところで ほどほどにやる」という国民性を表した言葉です。
仕事とプライベートのバランスが非常に大切にされています。
お金をかけずに休日を過ごす人が多い。
自然が豊かな国なので、森でピクニック、きのこ狩りは定番です。
サイクリングやジョギングはもちろんのこと、夏は湖で泳いだり、冬は氷が張った湖でスケートを楽しんだりとアウトドアのレジャーを楽しむ人が多いです。
冬が長いこの国では、夏の間はできるだけ太陽の光を求めて外に出ます。
また、1日の間には「いったん仕事の手を休め、コーヒーを飲みながら、甘いケーキやお菓子を食べる」fika(フィーカ)という時間があります。どんなに仕事が忙しくてもこの時間は確保する。
こういうゆったりとした時間を設けることで仕事の生産性も上がります。

冬が暗い
北欧の冬は長くて暗いです。
日本の大学での留学前面談では
「日照時間が減る冬をどうやって乗り切るのかを真剣に考えた方が良い。」
と言われました。
冬の時期は太陽の光の恩恵が少ないので、心病んでしまう学生もいるようです。
できるだけビタミンDを摂取し、散歩したり、友達と交流したりして、冬を乗り切りました。
冬の時期、家を居心地良いものにするため、北欧では家のインテリアがおしゃれです。

どの友人の自宅に遊びに行っても家の中が素敵だった。


①トイレは男性用と女性用で分かれていません。
トランスジェンダーの人もストレスなく使用できる配慮からなのでしょう。
公衆トイレはほぼ全て有料です。
現金コインでしか使えない場所もあります。
②雨がどんなに強く降っていても、傘をささない人が多い。ずぶ濡れでも平気なのは本当に驚きます!!!
③地下鉄、路面電車、バスなどの公共交通機関には犬を連れて乗車することもできる。自転車を乗せてもOKな車両もあります。
④電車に改札口がないから、切符のチェックがない。
性善説?でもたまに乗務員さんが確認しに来て、切符を持ってないと罰金をとられます!!


まとめ

①どんなに忙しくても、fika(フィーカ)の時間を確保して、一旦頭をリセットする習慣は日本にもあったら良いと思う。
心にゆとりが生まれると仕事の生産性やチャレンジ精神が生まれるから。
スウェーデンに有名なグローバル企業が多いのは、ワークライフバランスの取り方がうまいのことが理由の一つかもしれない。
ゆったりライフだからこそ、不便なこともあるが(休みの日に買い物に行きたくても店が開いていないことも多い。)
国民全体が仕事のプレッシャーから解放されていている。
日本はコンビニにいつ行っても商品がそろっているし、美味しい食べ物が安く買えるけれど、それは誰かの働く環境が犠牲になっていることでもある。それに気がつくことができて良かった。
②スウェーデンの人たちはみんな自国の文化に誇りを持っている。
どこに行ってもABBAやAvicii の曲が流れているし、VOLVOの車が好き。
自分ももう少し日本文化を誇りを持って語れるようになりたいと思った。