英語資格試験の中でも
屈指の難関と言われている英検1級。
英検準1級を取得してから
英検1級に合格するには、
どのくらいの年月がかかるのでしょうか?
英検1級の合格までに何年かかるのか?
試験に合格するために必要な勉強時間は、
一般的に、英検準1級に合格するレベルに達してから、
約500時間〜600時間と言われています。
毎日2時間勉強したとしても、
最低でも250日〜300日はかかる。
私の場合は、筆記試験には2回目で合格し、二次試験は3回目で合格しました(一次試験は翌年度の同回まで一次試験免除の申請可能なので、ギリギリ一次免除の範囲内の期間で二次試験に合格。)
英検準1級は取得していましたが、
留学経験もありません。
本格的に英検1級に向けて勉強し始めたのも、50代になってからです。
仕事や家事と両立しながら、毎日2時間の勉強時間を確実に確保できたわけではありません。
休みの日はそれ以上の時間を費やしていたので、まさに標準的な時間で合格にたどり着いたと言えます。
もちろん、個人の英語能力、学習習慣、そして使用する学習資料や方法によって大きく合格までの期間は異なってきます。

この期間を早める方法はあるのでしょうか?
本格的に勉強する前に、
もっと早くからやっておけば、合格までの道のりが短くなったと思うことがあります。
受験に向けてやっておけばよかったと思うこと
スタート地点に立つまでにやっておけばよかったことは
- ニュース記事を読む習慣をつける
- TED edの活用
- オンライン英会話を利用し、英語で自分の意見を話すことに慣れておく
- わかりやすい子ども向けの本で、さまざまな社会問題を理解しておく
ニュース記事を読む習慣をつける
- ニュース記事は語彙、表現の宝庫
- 長文読解の教材として最適
- 英作文・面接のネタになるアイデアが豊富
英検1級に出題される単語は、約10000〜15000語。
幅広い分野から出題されます。
語彙問題で出る単語は、BBCやCNNのニュース記事で、よく見かけるものばかりです。
1級の語彙を学習してから、ストレスなく、ニュース記事が読めるようになりました。
単語帳をくり返すことも大切ですが、文章でその単語がどう使われているかを知ると、単語が定着しやすいです。
1級の長文読解の問題は歴史、政治、経済、科学、教育などの評論や学術的な論文が出題されます。
ニュース記事は、ぴったりの教材です。
特におすすめはBBCのWEBサイト。
日々のニュースだけでなく、コラム記事も自分の意見を形成する時に、ヒントになる視点を学ぶことができます。
特に、「Worklife」や「Culture」は、タイムリーに社会が直面している課題を知ることができました。
英作文や面接で意見を効果的に伝える力を養うのに役立ちます。
面接でタイムリーなニュースを取り上げて話の中に盛り込むと、説得力のある意見にもなり、ポイントも高くなりますよ。

SDGについて書かれた国連のこのページも参考になります。
TED Edの活用
TED Talksのアプリを使っている学習者も多いと思いますが、少しむずかしいと感じられる方もいるでしょう。
そんな方には
TED Talksは、
スピーカーの話すスピードが速かったり、ちょっとクセのある場合は、なかなか聞き取りがむずかしいので、かなりの上級者向けです。
TED-Edは,
小中高生向けの教育目的に作られた教材です。アニメーション動画で作られていて、内容もとても理解しやすくなっています。
しかも歴史、自然科学、哲学、文学など幅広い分野での知識を学ぶことができる。
再生速度が調節できるので、リスニングやシャドーイング教材としても優秀です。
オンライン英会話を利用し、英語で自分の意見を話すことに慣れておく
英検の二次試験対策に取りかかるまで、あまり英語を話す機会がありませんでした。
ひたすら、テキストの問題を解いたり、
リスニングの教材でシャドーイングや
リプロダクショントレーニングで
インプットの作業ばかりしていました。
アウトプットに重きを置かなかったことは、今振り返ると二次試験に手こずった原因の一つと言えます。
リプロダクショントレーニングの記事は↓
いざ面接官の前で、英語でスピーチをしなければいけない状況になったとき、言葉が出てくるわけがありません。
早くから、オンライン英会話で英語を話すことに耐性をつけておけばよかった!!!
一次試験が終わったら、二次試験まであまり時間がありません。
「話すことに抵抗がある」のを克服するために費やす時間はないと言っても過言ではないのです。
英検1級を目指そうと考えているなら、
日頃から、英語を話すことに抵抗がない状況を作っておくことはとても重要です。
わかりやすい子ども向けの本でさまざまな社会問題を理解しておく
英作文や面接のトピックは、日本語でも内容を理解していないと対処できないレベルです。
私はむずかしい課題について学ぶとき、まず子供向けに書かれた本で勉強します。
子供向けの本は、簡潔で分かりやすい表現が用いられているため理解が深まるからです。
おすすめの子供向けSDGs関連の本
「やさしい英語でSDGs!:地球の課題(Global issues)を英語で学び、未来を語ろう!」
音声付きのQRコードもついているのでリスニング教材にもぴったり!!!
面接試験で、自分の意見をサポートする理由として、ここに出てくるデータなどを使うととても説得力があるメッセージになるでしょう。
まとめ
準1級レベルが勉強を始めるスタート地点だった場合、1級合格までに標準で1年〜2年の日数がかかります。
ただ、スタート地点の英語力や学習時間、学習習慣によって、その期間は短くなったり、長くなったりするでしょう。

日頃から、ニュース英語に触れたり、
オンライン英会話で意識的に、
インプットやアウトプットの機会を作っていると
合格への道のりが短くなります。
ライティングや二次試験の面接では、
幅広いトピックで自分の意見を英語で表現することが必要になってくるので、
日本語でも情報を収集したり、
子ども向けの教材を利用したりして、
知識を深めておくことも大切です。