4月は、新年度を迎えるシーズン。
子どもたちは新しい環境に溶け込むため、どこか緊張していて、ストレスもたまりがちです。
そこで、私のメンターであるイギリス人女性の先生から
「レッスンにマインドフルネスを採り入れること」を勧められました。
彼女はいつも子ども向けのレッスンの時は最初に簡単にできるマインドフルネスのゲームを採り入れて
「子どもたちの集中力が上がってくる効果を実感している」そうです。
マインドフルネスとは、
「瞑想や呼吸法を通じて、現在の瞬間に意識を集中させ、心を静める練習のこと」
その効果は下記のようによく知られています。
- 注意力、集中力向上
- ストレス緩和 :呼吸法を行うことで、不安やストレスを軽減する
- 感情のコントロール :ストレスや不安を抱えることなく、より穏やかな気持ちで過ごすことができる。
- 身体的健康:慢性疲労を軽減し、免疫力も向上する
- 社会性の向上 :新しい環境に適応しやすくなる
私自身も毎朝ヨガの後に20分のマインドフルネス瞑想を実践します。

何事に対しても集中力が発揮でき、日常生活を送る上で感情のコントロールもうまくできています。
マインドフルネスの効果は自分自身でも感じているところです。
科学的にも有益なものだと実証されて、近年多くの企業にも採り入れられていますが、
果たして「小さな子どもたちにも同様の効果があるのでしょうか?」
私の英語教室には年少のクラス(3歳、4歳児)があります。
今年度は全員男の子で、まだ、日本語の理解もままならない年代。
「こんな小さな年代のお子さんでもあるのかな?」
と言う疑問を投げかけてみました。
彼女の口からこんな回答が。
「そもそも小さな子どもたちは、大人のように過去の出来事にとらわれないし、先のことも考えない。
思いつたままに行動をするから、「今ここ」の意識が大切なマインドフルネスの効果が出やすいのよ!」
なるほど!!
次に湧いてきた疑問が
「先生の話も集中して聞くのが難しい年代の子たちに、どうマインドフルネスを教えるか?どうガイドしていくのか?」
先生はご自身が参考にしている英文サイト記事を紹介してくれました。
英語が得意な方はぜひ原文で読んでいただきたいのでリンクを下に貼っておきます。
小さな子どもたち向けのマインドフルネス導入の6つのアクティビティ
サイトの記事から分かったこと、
「子どもにマインドフルネスを教えるために大切なこと」は、次のような点でした。
- 絵本の読み聞かせの時間を活用し、子どもが物語の世界に没頭できるようにすること。
- 呼吸法や瞑想を楽しく学べるアクティビティを提供すること。
- 五感を使った学習活動を通じて、子どもが自分の感覚に気づくことを助けること。
- ストレッチやヨガのポーズなど、運動を取り入れたマインドフルネス活動を紹介すること。
- バランスや集中力を養う運動ゲームを提供し、大きな筋肉やエネルギーを使った学習を促すこと。
- 子どもが感情を認識し、リラックスできる場所を提供すること。
小さな子どもたちには短時間で楽しめるゲームやアクティビティを取り入れた練習が効果的なようです。
この5つの方法を凝縮した内容がつまっているとても素敵な本を見つけました。
「心が落ち着き、集中力がグングン高まる!子どものためのマインドフルネス」
キラ・ウィリー
マインドフルネスを行うには「呼吸に意識を向ける」ことが大切です。
この本はイラストが可愛さが目を惹きますが、絵本を読み進めていくだけで、呼吸の向け方に関してとてもイメージしやすい内容になっています。
新しい環境でお子さんたちもストレスが溜まりやすい時期、親子で実践してみる価値ありです。
私はレッスンで使うので英語版を購入。
Breathe Like a Bear: 30 Mindful Moments for Kids to Feel Calm and Focused Anytime, Anywhere
Kira Willey
英語版のレビューを見ても世界中でとても愛されている本のようですね。
方法さえ工夫すれば、小さいお子さんにも嬉しい効果が期待できるマインドフルネス。
集中力が上がって、学習効果も上がる。
何より心が穏やかになる効果は嬉しいです。
早速私もレッスンにも採り入れてみることにします。
レッスンの始まりや中だるみになりそうな合間に採り入れてみて、子どもたちにどんな効果が出るのかをブログでもシェアしていけたらと思っています。
子ども向けの本は優れていますね。
簡単な文章で誰にでもわかりやすく書かれているので、すっと心に入ってきます。
文章はシンプルであればあるほど、言いたいことが伝わりやすいんだなと思いました。