子どもたちは自分の意見を言うことをとても恥ずかしがります。
高学年になればなるほどそれは顕著です。
日本人は大人でも人前で自分の意見を言うことが苦手な人が多い。
私もその一人なので「何か変なことを言って恥をかきたくない!」とう子どもたちの気持ちは痛いほど理解できます。
先生自身が子供の目線に立って一緒に学ぶことを楽しむことで、授業に活気が出てきます。
外国の話題になれば、世界地図を渡して、まずはその国がどこにあるのかを一緒に確認する。
その国に興味を持てるような情報を提供してみる。
たとえば、
「エベレストがどこの国にあるのか?』
「メキシコのタコス美味しいよね。」
「一緒に太陽系の図を見て、海王星ってこんなに太陽から遠いからきっとメチャクチャ寒いんだろうね。」
とか雑談しながら
一緒に面白がって、コミュニケーションをとりながら私自身が学ぶ姿勢を見せると
子どもたちはずっとノリがよくなります。
「カナダへ行ってオーロラを見たい!」とか
「ネパールへ行ってエベレストに登りたい!」
「日本を旅行して美味しい寿司を食べたい!」
「宇宙に行くとプカプカ浮いて、ご飯まともに食べられないからまだ行こうとは思わない!」とか
どんどん自分の気持ちを伝えてくれるようになります。
本当はみんな話しを聞いてもらいたい、思っていることを伝えたいんだなと思います。
こういうふうに言いたいことを言語にのせられると、やっと英語を学ぶスタートラインに立てた気がするのです。

自分の想いがベースにあって、それを伝えたいというモチベーションがないと言語を学ぶ意味を見出せない。
言いたいことをたくさん引き出してあげるのが私の役目だと思っています。
そのためには、教室が安心できる場所であることが一番。
先生は「教室を居心地の良く安心できる場所」にするということに、力を注ぐ。
一方的に教えるということではなく、共に学んで、生徒から活発な意見を引き出せるようなファシリテータ的な役割を担うことが求められると思っています。