ホストファミリーの経験が子育てに与えた影響〜やって良かったこと、辛かったこと

ホストファミリーとして

外国人留学生の受け入れに興味があるけど、

子育て中で生活に余裕がないと感じていたり、

語学力が心配という方はいませんか?

子どもが小さい頃から、

知らない外国の人が家にいて、

聞いたことのない言語を話している家庭環境は

我が家の子どもたちの将来の選択肢を決める一要因になったのは疑う余地がありません

海外留学や外国でのホームステイ体験は

ハードルが高いのですが

家庭の中で異文化交流ができる方法としてはホストファミリー体験は一考に値します

これまでアメリカ、オーストラリア、カナダ、スリランカの学生や社会人の方を我が家に受け入れました。

この実体験から、ホームステイを成功させるコツ、経験してみて家族にどう影響を与えたのか?

をシェアしてみます。

ホストファミリーに興味があるけど、やってみようかどうか迷っている方の参考になれば幸いです。

留学生を特別扱いしない

せっかく日本に来たのだから、

留学生をいろいろな場所に連れていってあげようとか、

何かおもてなしをしなければと受け入れる側は考えがちです。

短期の受け入れの場合なら、

お互いにとって

目新しい体験ばかりなので

楽しいひとときを過ごすことができるでしょう。

ただ、受け入れ期間が長くなればなるほど、

手をかけすぎたりすると、

だんだんお互いに精神的に疲れが出ます。

こちらの生活のリズムを崩さないこと、

ありのままの我が家の状態に慣れてもらうことがとても大事です。

日本で過ごす日常生活こそが新鮮な体験

私は受け入れる側も、自分が受け入れてもらう側も両方経験しましたが、

どこかにお出かけした記憶よりも、

一緒に料理を作ったり、

ゲームをしたり、

お互いの文化の違いについておしゃべりしたりした記憶の方が印象に残っています。

いつまでも特別扱いされていると、

自分だけよそ者のような気分で居心地が悪いのです。

長期間受け入れる覚悟をしたのなら、

家族の一員として扱うことが成功するコツです。

そうは言っても、ただでさえ、異国に来て慣れない生活なのに、ホストファミリーに四六時中気を使っていたら、精神的に疲弊してしまいます。

一人になる時間も与えてあげたかったので、留学生のために一部屋提供しました。

部屋こもってしまわないように、

機会を見ながら声をかけていました。

一人の時間を尊重してあげながら、こちらは気にかけているよというシグナルを送る。

その子の「お母さんがわり」になるくらいの気持ちでした。

価値観が違うのは、当たり前。お互い歩み寄るためのコミュニケーションを密に取る。

育った国、環境が違えば、

生活スタイルや価値観も違うのは当たり前

お風呂の使い方や食べ物の好みなどは

その代表的な例です。

留学生はよく朝シャワーを浴びていました。それは家族が身支度する時間とも重なります。

洗面所とお風呂場を朝の慌ただしい時間に

長い間独り占めされるのは、困ります。

こちらの事情を伝え

シャワーの時間はなるべく短くして、

身支度は部屋でするようにルールを決めていました。

食文化も日本とは全く異なります。

高校生ぐらいの年代では、

食べ慣れない日本食に挑戦してみようという留学生は我が家では皆無でした。

日本食を作っても食べ残してしまうことも多い。

それでは、お互いにストレスがたまるので、

最初から食べられるものと、食べられないものを訊いて、好きなものしか皿には乗せませんでした。

毎朝 シリアルやパンをを用意しておけば、自分で勝手に食べたいものを選んでくれて楽でした。

こちらの食文化をあまり押し付けないことは大切だと思います。

子供を巻き込む

子どもが小さかったときは、

受け入れた留学生との間に、

我が家のどもたちが潤滑油の役割をに果たしてくれまし

特に次男は人懐っこい性格なので、無邪気にくっついていて、いつも遊んでもらっていました。

もちろん当時次男は

英語が話せなかったのですが、

心で通じ合うものがあったようです。

今でも二人は交流が続いていてお互いに兄弟(bro)と呼んでいます。

まとめ(ホストファミリーを経験したその後)

ホストファミリーの経験は、その後になってじわじわ活きてくると思っています

未知の文化や価値観に触れる良い機会になります。

たとえば、

留学生の住んでいる国のニュースになると、家族同士でよく話題になりました。

訪れたことのない国が身近になり、

海外の国に興味がわくきっかけになります。

特にスリランカから留学生を受け入れた際は、写真を見せてもらいながら、スリランカ国内にある数々の世界遺産に家族が魅了されました。

当たり前のように、小さな頃から家庭の中に海外の人がいて、日本語でない言語が飛びかっている。

そんなホストファミリーの経験が我が家の子どもたちの将来の選択肢を決める一要因になったのは疑う余地がありません。

長男はアメリカ大学時代、留学生団体のリーダー、日本人でありながら(笑)インド人の学生のリーダーにもなりました。

次男はスウェーデンに留学時代、バックパッカーの旅に出ています。

    

二人ともどこの国に行っても物怖じせず、さまざまな国で多くの友達作りをしています。

多様な国籍や人種の人たちと交わっていける資質は多分これから仕事をする上で活かされるでしょう

ただ、同じ屋根の下で、留学生と一定期間暮らしを共にするので、時にはお互いに嫌な思いをしたり、ぶつかることもあります。

決して良い思い出ばかりではありません

人間同士の交流なので、相性の問題も多いと思います。

お互いの出会いは運もありますが、

時に一生の繋がりにもなります

私自身も高校生時代にアメリカのオレゴン州にホームステイでお世話になったホストファミリーと35年あまり交流が続いています。

ホームステイでホストファミリーとの関係が上手くいかず、嫌な想いをする人も多いですが、私は本当にラッキーでした。

ホストファミリーを経験してみたくなったのも、このアメリカの家族との素晴らしい出会いが私の原点です。

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