人間は忘れる生き物。
私は本を読んだり、映画を見たりすることで、忘れかけていたことに気付き、違う視点から物事を捉えるきっかけにしています。
その都度考え方をアップデートしていかないと、視野がどうしても狭くなってしまう。
今から紹介する本は、見失いがちなことに気づかせてくれた2冊。どちらの本も読みやすい文章で書かれています。
1、MISSION ミッション 元スターバックスCEOが教える働く理由 岩田松雄書

スターバックスコーヒージャパンやザ・ボディショップなどのCEOを歴任し、数々の企業でブランド力を創り上げてきた著者 。
すばらしい仕事をしている人は、必ずと言っていいほど明確なミッションを持っています。
ミッションが必要なのは、企業でも個人でも同じ。
「自分は何のために働くのか?」
「ミッションを持った人間になるにはどうすればいいのか?」
こういう問いかけは「自分はどう生きるか」を考えることにつながってきます。
本書では、著者がスターバックスやボディショップで掲げてきた企業理念を例に挙げてこの答えを探っています。
たとえば、スターバックスにおいて「長居する客を追い出さない」のは、企業理念を「コーヒーを売ること」においているのではなく、「スタバに来てもらって、コーヒーを飲むことで活力を得たり、賢くなったりするという感動経験を売ること」に重きを置いているからだと言っている。
それが結局世のためになっている。
こういうミッションを持ち、追求している企業は成長を続けられるし、良い人材も集まってくるというのだ。
これからキャリアを選択する人、今キャリアを積み上げている人に、仕事とどう向き合うか、参考になる本です。
磨かなければいけないのは、社内の経歴でなくてどこへ出ても役立つ自分のスキル。
どこで働こうと変わらないミッションを持とう。
自分のどんなスキルを提供できるのか。そして、どんなクオリティのものを提供したら喜んでもらえるか考えるきっかけになりました。
2、あした死ぬかもよ? 人生最後の日に笑って死ねる27の質問 ひすいこたろう

死ぬ間際に後悔しないために、与えられた人生をどう過ごすべきか。
アメリカで90歳以上の人たちに『90年の人生を振り返って後悔していることは何ですか?』と質問したところ、90%以上の人が「もっと冒険しておけばよかった」と答えたそうです。
どこかで私たちは「死を他人事」と考えています。
でも生きている限り必ず死を迎える日々が来る。
いつか必ず来るその日を意識して、今したいこと、できることに「すぐ」取り組んでみる。
「いつか」なんて言っていたら、永遠できないかもしれないから。
かつてサムライたちがあれだけ潔く、情熱的に生きられたのは「自分はいつか死ぬ身である」という事実から目を逸らさずに
「この命を何に使おうか」と日々心を練っていたからです。
他にも知覧の特攻隊、坂本龍馬の話、東北の大震災で出会った人々のエピソードが散りばめられ、段々本の内容に引き込まれます。
私はやりたいことを後回しにする性格でしたが、この本を読んでから、先にやりたいことの予定をカレンダーに書き込むことにしました。
未来を先取りすることで、「未来」から「現在」へと時間の流れができ、そこを目標にしていけば毎日の生活にメリハリもできる。
ホンキで夢に向かうとき、本気でそれを支えてくれる人との出会いがあります。
ホンキで人生に向き合うとき、感謝の気持ちが自然と湧き上がります。
この思いこそ、死ぬ前に思い出したいワンシーンになるはずです。
まとめ
自分のMissionを考えるきっかけになった本を紹介しました。
人生100年時代、まだ折り返し地点と考えていましたが、
いつかは訪れる自分の締切日を意識することで、生き方を見直し、生まれ変われたような気分になりました。
何のためにこの世に生を受けたのか。自分の命の価値をどう生かすのか。全ての人が何らかのミッションを持って生まれてきたことを考えると自ずと生き方が決まってきます。
人が死んだあとに残るものは、集めたものでなく、与えたものである。(ジェラール・シャンデリ)
人間の寿命というのは、あなたが使える時間のこと。(日野原重明)